僕は基本的にあんまり配牌が良くない。
そりゃあまあそれなりにエグい配牌をもらうこともあるけど、やっぱり平均すると非常に悪い。というか、悪いとよく言われる。
後ろで見ている友人とか、メンバーとか。
僕のトイレ代走に入ったメンバーが、第一打を切るのに長考している姿を何度も見た。
「配牌悪いけど、代走で親番なのに国士いくってのも・・・・・でもこの配牌じゃ・・・・」
みたいな葛藤をしてるんでしょどうせ。
で、問題なのはそういうクソ配牌をもらった時にどうするか。
僕の場合は「はい、この局は“捨て”!」ってすぐ決めて、バンバン真ん中の牌から切り飛ばしていく。
例えば国士狙いとか染め手狙いなら、手役に関係ないドラや赤牌でも序盤からどんどん切っていくわけですが、捨て局の場合は抱え込みか合わせ打ち。
そんな感じで手の中に安全牌をため込み、「そろそろかな」と思った時に悠々とオリていくという。
だから、僕は河に中張牌が並ぶ局が非常に多い。
フリーとかだと嫌な顔する人はたまにいるけど、しょーがねーだろ、配牌悪いんだから、といつも思う。
ていうか逆に、みんなそんな配牌良いのかい、と。
毎局毎局19字牌から切り出して、どーなってんだと。
字牌整理、ペンカンチャン整理が終わった頃に親リーがかかって、戦える手の形じゃないのに安牌がないとかいう状況に陥るのが関の山なんじゃねーのかと。
個人的には、超低レート雀荘で戦うなら、“捨て局”をしっかり見極めて作っていくことはとても重要な気がします。
僕は捨て局を多めに設定するようにしたらかなりラス率が下がりました。2着がすげー多くなる感じ。
ただ、いくらか注意しないとがっかりする点もあります。
<早い順目のダマテンに刺さっても気にしない>
“捨て局”のテーマは「どーせアガれないんだから、確実に放銃を避ける」ことのはず。
だからサッサと危険な中張牌を処理し、安牌を抱え込む。
ただ、その「中張牌を処理」の過程で、ダマテンに刺さってしまうことがある。
他家は字牌整理を行なっているのでほぼ刺さらないような待ちでも、自分だけ飛び込んでいってしまう。
3巡目にタンピン赤ドラの親満に振り込むことだってある。
でも、そんなのはしょうがないわけ。
「せっかく配牌でオリてたのに刺さっちゃったよ(泣)」とか言ってちゃダメ。
そんな早いダマテンなんてわかるわけないんだから、サッサと12000点払って次局に行けばいい。
長い目で見たら、確実に“捨て局”を作るほうが絶対にトク。
<ドラだらけになったら>
配牌が悪いのでガンガン中張牌を切っていると、なぜかどんどん違う中張牌をツモり、ドラやら赤やらがどんどん集まってくる。
そんな時もあります。
「こんなにドラがあるなら、普通に手作りすれば良かったよ(泣)」とか言ってちゃダメ。
自分がドラや赤牌を握りつぶすことができた、と考えるべき。
ただ、あんまり手牌がドラだらけだと、リーチがかかった時にオリづらくなったりもするので、テキトーなときに一枚くらい外しておくのもいい。どうせポンされることはないとわかってるんだし。
他家から見ると、もしかしたら国士のシャンテンかと思われたりするかもしれない。
<空気を読め>
捨て局だと中張牌を多く切るので、下家に鳴かれちゃうことがけっこうある。
いくら捨て局だからといって、下家のケアを怠ってはいけません。
自分の目からほとんど赤牌やドラ(特に赤牌)が見えていない状態で下家がチーしてきたら、
以降は下家へのケアを厳しくするべきです。
でも、それは完全に牌を絞るというのではなく、「鳴かれそうに見えない牌」を選んで切っていくのが正解。
例えば8sを789sの形でチーしてきた下家に、今度はカン3sをチーさせたりしたらそりゃあもうアカンわけです。
下家は「こいつヌルいな」と僕のことを舐め、
他家は「マジなんなんだよこいつ」と僕に対して苛立ちを覚えるでしょう。
しかし、8sを鳴いている下家に対して僕がドラの4mを切ったとする。
それをチーされたとしたら、他家としては
「ほー、そんなところも鳴けるってことは、役牌暗刻か一通あたりか」
などと考えるだけであって、僕への苛立ちや批判は一切無いはず。
この例は極端ですが、こういうふうに空気を読んだ打牌を行うことで、いかに鳴かれようとも「何やってんだよこいつ」と思われずに済み、ムダに敵を作らずに済むわけです。
<東風戦だと死ねる、気がする>
東場しかない東風戦では、安易に捨てる局を作っちゃうと単純に置いていかれてしまいがちな気がします。
一局一局の重さが違う。
なので東風戦ではよっぽどアレでないかぎり捨て局にはしないほうがいいんじゃないかと。
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